Simple Colors

毎日をシンプルに生きる

50歳 人生第三章のスタートです

先日50歳の誕生日を迎えた。

これまでの人生、20歳の誕生日ですら記憶にないので、

自分にとって誕生日はそれほど重要なイベントではない。

ただ、50歳に関してはとても特別な気がして半年くらい前から50歳誕生日イベントを密かに実行していた。

楽しみな反面、50歳まで自分は生きていられるかなという思いもなくはなかった。

一寸先は闇なので、いつ何時死が訪れないという保証はない。

今こうやって書いている数時間後だって、生きている保証はないのだ。

それは人間、いや生き物であればみなおんなじ。

だから、こうやって生きていることは奇跡なわけで、

無事50歳を迎えた時は、とにかく親への感謝、

これまでの人生、良くも悪くも関わってくれた人々、事象すべてに感謝の気持ちで溢れた。

 

そして自分の人生を振り返ることも多かった。

何不自由なく過ごした10代までの人生。

親のサポートがあって海外留学が実現し、その後日本を離れ海外で住むことになる。

20代、30代と仕事に燃えた日々だった。

忘れてならないのが、20代で経験した大恋愛と大失恋。

ただ今振り返れば、いい思い出で、青春の一ページに過ぎない。

 

30代は、周りに心配され、無理やり恋愛をしようとしたけれど、

結局、縁がなく、夢中になったのは仕事だった。

もちろんその仕事も人間関係で苦しんだことも多く、

当時は気持ち的にものすごく苦しんでいたけれど、

過ぎてしまえばそんな苦しみもすっかり忘れてしまった。

要するに、その時感じている苦しみは、心に残るものではなく、

頭で考える、思考が作り出していたものなのだなということ。

そして、その思考は自分の考え方次第でいかようにも変えられるということ。

例えば今でもあの時の痛みを覚えてたいたいと思考が考えれば、

痛みはずっと残っているのだろうけれど、

今の私は他のことへの興味が多く、あまり考えることに時間を費やさないので、

過去の苦しみなんぞ、全く残っていないのだ。

 

今でも覚えているのは、40代を迎える時のこと。

20、30代、プライベートそっちのけで、必死で仕事を頑張ってきたのだから、

40代こそ自分のために時間を使おうと誓った。

でも蓋をあけてみると、自分へ時間を使うことは叶わず、

次から次へと問題がでて、次第に更年期症状もつらくなり、40半ば頃までは自分の人生の中でも一番しんどかった気がする。

 

そんな辛い40代前半の流れを一度リセットしてみたく、

それまで積み重ねたものをいったんリリースしてみた。

その結果、再度自分の元の生活に戻り、ここから新たに頑張ろうという気になれた。

 

そんな時に迎えたコロナ。

私だけでなく、周りの環境も変わっていき、

ようやく50を迎える今年の4月前に、それまで関わってきた人たちで

「不必要」と思われる人たちがすべて自分の周りから消えていった。

本当に次々と人が消えていったから、

これにはきっと意味があるのだろうから、

不安にならず流れに身を任せて、生きて行けばいいのだと思う。

 

50代。

あとどれだけこの人生を生きるかはわからない。

数時間後に終わるかもしれないし、

父や母のようにあと40年近く生きるのかもしれない。

 

人生100年と言われる時代。

 

「これからは自分のこれまでの人生を折り返すつもりで生きたらいいよ」

と知人にいわれ、そんな感じで生きていこうと思う。

 

50、60は残りの仕事期

70−80は新しいことにチャレンジしながらも楽しむ期

90−100は何も考えずに只々その時を生きる期